パワハラが連鎖していた件(ハルオサンのブログを読んで)

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はてなでよくホットエントリーに載る人気ブログに、「警察官クビになってからブログ」というのがあります。これが結構壮絶な話で、人生でこんなに何度もひどいことがあるのか、というぐらいヤバい話のオンパレードです。

私はブラック企業の話辺りから読んだので、肝心の「警察官を辞めた経緯」を読んだのはごく最近なのですが、なんとも壮絶なパワハラと暴力でした。

ハルオサン自身は良くも悪くも「真面目で優しい」方のようなのですが、一般的にはいいとされる傾向でも、警察で生き抜くには厳しいように思いました。

ハルオサンが悪いわけではなくて、そもそも縦割り&旧態依然の組織ですし、合う人間の方が少ない、かなり特殊な仕事なわけです。だからといって暴力とパワハラで退職させていい訳はないのですが…。

で、これは本題ではなくてですね。

ブログを読んで、かつて一緒に仕事をした方々を思い出したわけです。ハルオサンのいたところのさらに上、ドラマ『相棒』でいう石坂浩二さんのいる組織の方々です。

あそこ凄いんですよ。一番下が『古畑任三郎』と同じ役職。監督する部署なので、現場を指揮できる役職が初めからつくわけです。

しかも、国家公務員試験に受かって初めてあの組織に行く人よりも、試験を受ける段階で、すでに現場を経験して好成績を収めている人たちの方が多いんです。全国から精鋭が集まって、組織の管理のための諸々の業務やら勉強やらでスキルアップし、そして昇進して現場に戻ります。そういう場所なんですね。

全国から来てる方々は『杉下右京』と同じ役職です。右を向いても左を向いても右京さん(と同じ役職)です。そして、地元に戻る時はさらに上の役職になる、というわけです。(ドラマの役職にピンとこない方はググってください)

そういえば、右京さんはそもそも管理する側の人間であり、そちらの組織にいたのをドロップアウトしたという設定なので、彼の役職が元のままというのは理にかなってますね。本当ならもっと上に行くコースですから。

んで、偉そうに色々言ってますが、当時の私の立場は底辺の業者の若造で下っ端です。

とはいえああいう人たちは醜聞を嫌うので、かなり丁寧かつフレンドリーに仕事をさせていただけました。いやまあ業者の下っ端なんて、真面目に仕事さえしてれば文句を言うほどもないほど「下」ですからね。厳しいうえに無茶を言ってくる事もままありましたが、基本的に丁寧で物分かりがいい、優良顧客でした。

んで、ああいうブログを読むと気になるじゃないですか。その後どうしてるんだろうって。

国家公務員は異動の記録が公表されます。それは現在の所属をたどれる、ということ。つまり、検索すれば今どうしているか出てくるわけです。

ええ、普通に出てきました。

お一人、パワハラしたでやばいことになって辞めてましたわ orz

ヤバイのは一人だけで、後の方は順調に問題もなく出世されてるようなんですけども。

なんでだろう。外部の業者にああいう態度ができるなら、身内にだって優しくできるはずなんじゃないかなぁ。モラハラやパワハラが外面いいっていうのはよく聞く話だけど、それにしても……。

東京でいったい何を学んで地元に戻ったんでしょう。決してパワハラじゃないはずなのですが。

まさかあの人が、って感想をリアルに持つ羽目になろうとは思いませんでした。そして、立証がものすごく難しい理由を実感しました。有無を言わさない証拠があって処分が下ってても「まさか?」って思いましたもん。

(追記:かつての顧客がパワハラで辞職したのは、ハルオサンがクビになるより何年か前です。シャレにならないレベルのパワハラなんで表面化しましたが、未だにパワハラの話がでるあたり、あの組織ではずっと普通に行われているのでしょうね…。)

今はもう一般の企業でも人手不足です。これからどんどん減ります。だって人間が減ってるんですから。今のところ減る一方で増える予定もないですし。

もう根性論やハラスメントで組織を維持していける時代じゃないんですよね。そんな事やってたら、潰れます。放っておいても人が来る時代はもうしばらく来ません。というか二度と来ないんじゃないかな。

パワハラやモラハラは連鎖しやすいです。自分がやられた時は苦しいのに、上の立場になった(と思った)とたん、代償行為として同じことをする傾向があるそうです。組織としてそういう雰囲気が容認されてたら、気付けないし続きますよね。

もう遅いぐらいなんですが、採用と人材育成の方法を根本的に見直した方がいいと思います。さもないと、威信どころの騒ぎじゃなくなると思いますよ。

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