こんにちは。2018年末でフリーになった電氣猫です。
一応Web関係のデザイナーとして活動しておりまして、主戦場がクラウドソーシングになります。
クラウドワークスとランサーズに登録しているのですが、こういうサービスはクライアントの質も作業者の質も玉石混交なんですよね。
なので、なるべく実名を出さずに取引したい、と考えて調べた結果、ゆうちょ銀行でできそうだ、ということで実際に開設してみました。
正式名称は「振替口座」で、「送金や決済の利用に特化した貯金(振替貯金)の口座」という扱いになります。
振り込みや送金専用なので、利子がつかず、キャッシュカードもありません。取得してわかったのですが、「当座預金」という扱いでした。
振替口座に対して「別名のみ表記」というオプションが付けられるので、それがいわゆる「別名口座」になります。
事業用の口座というのは、実は大手銀行でも取得できるのですが、昨今とても条件が難しいです。そのため、小商いの個人が取得できる別名の口座は、ほぼゆうちょ銀行一択になります。
ゆうちょ銀行でも審査があり、申請してから使えるようになるまで、きっちり3週間ほどかかりました。
今回、下記の非常に詳しい記事を参考にさせていただいたのですが、それでも行き違いがあって手間取ったので、経緯を書いておくことにしました。
■取得に必要なもの
- 印鑑(個人名のもの)
- 開業届の控え、もしくは屋号と住所の入ったパンフレット・ウェブサイトのプリントアウト など
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど顔写真のあるもの)
ここで最初に注意が必要なのが「身分証明書」で、顔と名前と住所がわかる公的な証明書が必要になります。保険証などでもいけますが、別途書類が必要だったり、郵送での住所確認が発生します。
そして、事業実績を証明する書類も注意が必要です。開業届があれば一番簡単なのですが、ダブルワークなどで届けを出していない場合、それに準ずる書類が必要になります。
すでに仕事の実績があって、別名が記載されていれば、入金の証明書などでも代用可能だそうです。
私の場合、ごく簡単なポートレートサイトを制作し、そのプリントアウトを提出しました。
ここで重要なのが「住所と氏名が記載されている必要がある」ということでした。
初回は住所と屋号だけで制作してしまい、再提出になってしまいました。
活動がネット中心の場合、開業届があっても要求されることがあるようなので、ウェブサイトがあればあらかじめ「住所氏名の記載されているページ」を提出したほうがいいかもしれません。
■あったほうがいいもの
- ゆうちょ銀行の総合口座
総合口座がなくても申し込みはできます。ただし「振り込み・送金専用」であるため、キャッシュカードが存在しません。さらに「本人払出し」や「本人払込み」は、申請時に指定した郵便局でしかできません。
今は「ゆうちょダイレクト」を使う前提になっているので、そちらで他銀行の口座に振替もできますが、ゆうちょ銀行の総合口座には月5回まで無料で振替できますので、ゆうちょ銀行の口座を作っておくのが一番安いです。
手数料を気になさらない方は、特に作らなくても問題ないです。私はたまたま口座を持っていましたので、作る必要はありませんでした。
■実際の流れ
上記の書類が揃ったら、手近の郵便局に行って「個人事業主として屋号で振替口座を開設したい」と伝えて、必要な書類をもらってください。
私の場合、そう伝えてもうっかり総合口座用の書類が来そうになりました(笑)
各項目の書き方は先のブログを参考にしてください。とはいえ、分かりにくいところも多いので、係の人に確認しながらのほうがいいと思います。
設立年月日は、開業届がない場合は「個人の生年月日」になりますのでご注意。
あと、私は本当に別名だけにしたかったので、末尾に「○○方」と名字を記載する方法はとりませんでした。後に運用開始の書類が届いた時に確認されてしまったので、郵便受けに屋号を表示しておいたほうが安全だと思います。
さて、一般的にはここで一旦終了らしいのですが、私の場合、ゆうちょダイレクトの申請も合わせて行いました。
ゆうちょダイレクトには「申請が通った後の口座番号」が必要なのですが、私の行った郵便局では、屋号申請をした時点で仮に決まっていました。
なので、その番号を記載して、一緒に申請しました。
申請して数日後、申請をした郵便局から「事業届はありませんか?」と確認が来たので「ありません」と答えました。申請時の担当さんからも「なくて大丈夫」とは聞いていますが、結構不安になりました(笑)
そのまま本当に何の音沙汰もなく、約3週間後、運用開始の書類が届きました。
総合口座ではないので紙1枚だけの書類なので、私のようなズボラは無くさないように注意が必要です。
運用開始の書類に遅れること2~3日、ゆうちょダイレクトの書類も届きました。さくっと設定して準備オッケーです!
と、いうわけで、晴れて「屋号口座」が取得できました!
仕事の入金用の口座は、全てこちらに集約して使っておりますが、今の所特に問題ないですね。
一部のクラウドソーシングでどうしても登録できず、確認の最中です。
[2019.1.19追記]
クラウドワークスの「ゆうちょ銀行」で振替口座が登録できなかったのですが、こちら、運営さんから方法を教えていただいて解決しました。
振込口座登録のページで「銀行(ゆうちょ銀行以外)・信用金庫など」を選択すると普通に銀行として登録できます。
- 振込先口座登録へアクセス
- 種別→「銀行(ゆうちょ銀行以外)・信用金庫など」にする
- 金融機関名→「金融機関を選択」をクリック
- 「ご利用の銀行がこの中にない場合」をクリック
- 検索ボックスに「ゆうちょ」と入力して検索して表示された「
ゆうちょ銀行」をクリック - 支店名の検索ボックスに店番を入力し検索結果をクリック
- 口座種別→当座にチェック
- 口座番号→口座番号を入力
- 名義人→名義人を入力して登録
多少手続きは面倒ですが、これから「ガッツリ開業するほどではないけど事業をしたい」という場合には、開設すると便利だと思います。