ゆうちょ銀行の屋号口座(別名の振替口座)取得の方法

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こんにちは。2018年末でフリーになった電氣猫です。

一応Web関係のデザイナーとして活動しておりまして、主戦場がクラウドソーシングになります。

クラウドワークスとランサーズに登録しているのですが、こういうサービスはクライアントの質も作業者の質も玉石混交なんですよね。

なので、なるべく実名を出さずに取引したい、と考えて調べた結果、ゆうちょ銀行でできそうだ、ということで実際に開設してみました。

正式名称は「振替口座」で、「送金や決済の利用に特化した貯金(振替貯金)の口座」という扱いになります。

振り込みや送金専用なので、利子がつかず、キャッシュカードもありません。取得してわかったのですが、「当座預金」という扱いでした。

法人格を有しない個人事業主の方は、屋号名で活動していることが確認できる資料をご提出いただくことで、屋号を別名として登録することが可能です(別名の使用には審査があります)。 ただ...
口座記号番号が「1」からはじまるものが総合口座、「0」からはじまるものが振替口座です。■総合口座の概要身近、貯める、使う、送る、受け取る、支払う、借りるという7つの機能をもつ口座...

振替口座に対して「別名のみ表記」というオプションが付けられるので、それがいわゆる「別名口座」になります。

事業用の口座というのは、実は大手銀行でも取得できるのですが、昨今とても条件が難しいです。そのため、小商いの個人が取得できる別名の口座は、ほぼゆうちょ銀行一択になります。

ゆうちょ銀行でも審査があり、申請してから使えるようになるまで、きっちり3週間ほどかかりました。

今回、下記の非常に詳しい記事を参考にさせていただいたのですが、それでも行き違いがあって手間取ったので、経緯を書いておくことにしました。

2016年末に個人事業主として開業届を提出しました。 また銀行の規約上、個人口座を事業用途に使えないため、事業用に専用の口座を作ることにしました。口座を別にしておけばプライベートな用途と分けられるので、結果的に帳簿管理がしやすくなります。 しかし大手銀行を含め、個人事業主が屋号のみで口座開設すること

■取得に必要なもの

  • 印鑑(個人名のもの)
  • 開業届の控え、もしくは屋号と住所の入ったパンフレット・ウェブサイトのプリントアウト など
  • 身分証明書(運転免許証やパスポートなど顔写真のあるもの

ここで最初に注意が必要なのが「身分証明書」で、顔と名前と住所がわかる公的な証明書が必要になります。保険証などでもいけますが、別途書類が必要だったり、郵送での住所確認が発生します。

そして、事業実績を証明する書類も注意が必要です。開業届があれば一番簡単なのですが、ダブルワークなどで届けを出していない場合、それに準ずる書類が必要になります。

すでに仕事の実績があって、別名が記載されていれば、入金の証明書などでも代用可能だそうです。

私の場合、ごく簡単なポートレートサイトを制作し、そのプリントアウトを提出しました。

ここで重要なのが「住所と氏名が記載されている必要がある」ということでした。

初回は住所と屋号だけで制作してしまい、再提出になってしまいました。

別名口座が犯罪に使われないように、目の前にいる申請者が確実に本人で、申請した住所に居住していて、別名を使う本人である、と紐付けられるような情報が入った事業実績が必要、ということだそうです。
活動がネット中心の場合、開業届があっても要求されることがあるようなので、ウェブサイトがあればあらかじめ「住所氏名の記載されているページ」を提出したほうがいいかもしれません。

■あったほうがいいもの

  • ゆうちょ銀行の総合口座

総合口座がなくても申し込みはできます。ただし「振り込み・送金専用」であるため、キャッシュカードが存在しません。さらに「本人払出し」や「本人払込み」は、申請時に指定した郵便局でしかできません。

今は「ゆうちょダイレクト」を使う前提になっているので、そちらで他銀行の口座に振替もできますが、ゆうちょ銀行の総合口座には月5回まで無料で振替できますので、ゆうちょ銀行の口座を作っておくのが一番安いです。

手数料を気になさらない方は、特に作らなくても問題ないです。私はたまたま口座を持っていましたので、作る必要はありませんでした。

■実際の流れ

上記の書類が揃ったら、手近の郵便局に行って「個人事業主として屋号で振替口座を開設したい」と伝えて、必要な書類をもらってください。

私の場合、そう伝えてもうっかり総合口座用の書類が来そうになりました(笑)

各項目の書き方は先のブログを参考にしてください。とはいえ、分かりにくいところも多いので、係の人に確認しながらのほうがいいと思います。

設立年月日は、開業届がない場合は「個人の生年月日」になりますのでご注意。

あと、私は本当に別名だけにしたかったので、末尾に「○○方」と名字を記載する方法はとりませんでした。後に運用開始の書類が届いた時に確認されてしまったので、郵便受けに屋号を表示しておいたほうが安全だと思います。

さて、一般的にはここで一旦終了らしいのですが、私の場合、ゆうちょダイレクトの申請も合わせて行いました。

ゆうちょダイレクトには「申請が通った後の口座番号」が必要なのですが、私の行った郵便局では、屋号申請をした時点で仮に決まっていました。

なので、その番号を記載して、一緒に申請しました。

申請して数日後、申請をした郵便局から「事業届はありませんか?」と確認が来たので「ありません」と答えました。申請時の担当さんからも「なくて大丈夫」とは聞いていますが、結構不安になりました(笑)

そのまま本当に何の音沙汰もなく、約3週間後、運用開始の書類が届きました。

総合口座ではないので紙1枚だけの書類なので、私のようなズボラは無くさないように注意が必要です。

運用開始の書類に遅れること2~3日、ゆうちょダイレクトの書類も届きました。さくっと設定して準備オッケーです!

と、いうわけで、晴れて「屋号口座」が取得できました!

仕事の入金用の口座は、全てこちらに集約して使っておりますが、今の所特に問題ないですね。

一部のクラウドソーシングでどうしても登録できず、確認の最中です。

[2019.1.19追記]

クラウドワークスの「ゆうちょ銀行」で振替口座が登録できなかったのですが、こちら、運営さんから方法を教えていただいて解決しました。

振込口座登録のページで「銀行(ゆうちょ銀行以外)・信用金庫など」を選択すると普通に銀行として登録できます。

  1. 振込先口座登録へアクセス
  2. 種別→「銀行(ゆうちょ銀行以外)・信用金庫など」にする
  3. 金融機関名→「金融機関を選択」をクリック
  4. 「ご利用の銀行がこの中にない場合」をクリック
  5. 検索ボックスに「ゆうちょ」と入力して検索して表示された「ゆうちょ銀行」をクリック
  6. 支店名の検索ボックスに店番を入力し検索結果をクリック
  7. 口座種別→当座にチェック
  8. 口座番号→口座番号を入力
  9. 名義人→名義人を入力して登録

多少手続きは面倒ですが、これから「ガッツリ開業するほどではないけど事業をしたい」という場合には、開設すると便利だと思います。

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