開業した個人事業主で再就職手当を受給しました!【2019年10月】

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こんにちは。

今年の3月、個人事業主でやっていくことを決め、4月に実際に届けを出してから半年。

やっと!「再就職手当」を受給しましたぁああああ!

「個人事業主 再就職手当」で検索すると、超絶ユルユルに取得できます、みたいなのが大量にでてくるわけですが、それは過去の話。今はかなり厳しくなっておりまして、自分は半年かかりました。

というわけで、具体的になにをやったのか、経緯をご紹介いたします。

◆現在は受給の確認条件が厳しくなっている

個人事業主で再就職手当をもらう条件のひとつに「1年以上事業を継続すること」があります。

これは実は、雇用保険の再就職手当に共通の条件で、失業保険が切れる前に早めに就職した場合も「1年以上継続した雇用が確実であること」が必要になるのです。バイトや派遣ではダメなんですよね。

で、個人事業主の場合、この事業の継続の確認が、昔は電話連絡だけだったらしいのです。素人考えでもだいぶユルユルです。ステキな時代もあったものですね…。

そして、よせばいいのにそういう事を記事にする人がたくさん出た結果、確認方法が見直されました。実績の資料を出さなくてはならなくなったのです。

この「実績」がホント大変でした…。

◆おさらい:会社を辞めたら

まず、申請の準備段階までをおさらいしておきましょう。

「再就職手当」は雇用保険に加入していることが前提となります。そのうえで受給条件を満たす必要があります。

雇用保険に入っていなかったり、入っていても受給条件を満たしていない場合や、支給期間が規定以下の場合は支給されません。

以下に、再就職した場合の支給条件をざっくり書いておきます。

  • 再就職先が未定の状態で雇用保険の基本手当受給資格が認められ、その後、再就職先が見つかった場合
  • 雇用保険の基本手当の受給資格が決定した後、7日間の待機期間を終了していること
  • 基本手当が支給されている日数の合計が所定給付日数の3分の2を超えていないこと
  • 再就職先で雇用保険に加入し、1年を超えて勤務することが確実であること
  • 再就職先およびその関連会社でこれまでに雇用の経験がないこと
  • 過去3年以内に同様の給付を受けたことがないこと
  • 支給決定日の時点で引き続き就業していること

私のケースはリストラでしたので、失業保険の支給までは比較的スムーズでした。以下、申請の準備で行ったことのおさらいです。

  1. 失業したらまずハローワークへ
  2. 失業保険受給の手続きを終わらせる
  3. 個人事業主でやっていくことを決めたら、開業届を出す前ハローワークで相談する
  4. 税務署に開業届を出し、ハローワークから再就職手当の申請書類をもらう
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◆「実績」って?

さて、個人事業主でいう「事業継続の実績」とは、一体何でしょう。

少し前までは「事業としての収入の記録」だけでよかったようです。つまり、元々副業で、事業として成り立つほどの金額を稼いでいた場合、その履歴を申請すればよかったのです。

私が言われたのは次のようなことでした。

  • 過去3ヶ月以上に渡って、概ね10万円前後の事業収入があることを示す書類。詳しく何万円、とは言えないが、数万では事業が継続されないと判断されるので、それ以上で、多いほど良い。
  • 受託契約書や請求書、見積書など、実際に事業を行って外部と取引しているという書類。特に重要なのは契約書
  • 開業してから2年以内に申請。

申請の書類をもらった時も、今回申請した時も、とにかく「契約書を添付してください」と言われました。

自作自演とか身内で融通しあってとかではなく、ちゃんと外部と取り引して活動しているという証拠が必要なんだそうです。

自分が一番苦労したのがこの「収入の実績」です。

なにせ社内で特定のパーツだけ作っていたデザイナーです。クラウドソーシングのコンペでもなかなか勝てず、辞めてすぐは営業してもすぐ仕事が来るわけでもなく。それなりの金額の受注があるまでまる3ヶ月以上かかりました。

たまたまクラウドソーシングでもデザインじゃない仕事で受注が続いて、なんとか条件を満たしたかな、という状態になったのがここ3ヶ月のことでした。

いやほんと、ここキツかった…。

「1年以上の事業の継続」という条件があるので、個人事業主の申請は2年までできる、とは説明をうけたものの、ちょっと不安で、なるべく早く申請したいと思っていましたし。

というわけで、申請にあたって送付した書類は次のとおりです。申請書と送付用の封筒はハローワークで一式支給してもらえます。

  • ハローワークでもらった申請書
  • 雇用保険資格証明書
  • 開業届のコピー
  • 収入の証明として、クラウドソーシングの収入の履歴と、事業用銀行口座の入金履歴
  • 業務委託契約書のコピー

実は、最初は入金履歴だけ送付したのですが、後日連絡があって「確実にするためには、契約書があったほうが良い」と説明されたので、追加で送付しました。

んで、送付してから約2週間。雇用保険資格証明書の返送があり、その中に申請結果が同封されていました。

この封筒開けるの、ほんと怖かったです。

だって「ダメでした」って結果入ってるかもしれないじゃん! こんなに頑張って手続きして、ダメだったら立ち直れないじゃん!

結果としては、支給が通ったこととその支給額を知らせる用紙が入ってました。

ガッツポーズ!!!!

でも、実際に入金するまでドキドキしてましたw

いや、金額がざっくり自分で計算したより多めだったんですよ。間違ってましたって言われたらどうしようとかもう完全に心が壊れ気味ですよねw

金額を明かすことはできませんが、来年払う事になる消費税と、いま督促の来ていた都民税が全期払える金額でした。

諦めずに申請してよかった…!

「簡単ですよ」というブログに釣られると痛い目を見ますが、真面目に実績を上げて申請すると、きちんともらえるんだな、というのが今回の感想です。そらそうですよね。不正受給がダメなだけなので。

私はデザイナーなので業務委託契約書でしたが、販売系の事業なら請求書とか、納品書になるのだと思います。この辺はハローワークで相談すれば正しい書類を教えていただけます。

会社づとめから独立する方は、ぜひ再就職手当の申請、考えてみてください。