5月中旬、祐気取りを目的に、京都に行ってきました。
かねてから行きたいと思っていた苔寺と、お地蔵様にお助けいただこうと鈴虫寺に行ってきましたよ!

西芳寺(苔寺)の庭園
東京から京都だと、みなさん一泊ぐらいで行くと思うんですけど、私の場合、主に予算の都合で日帰りです!
朝6:30の新幹線で、レッツゴー!
JR東海さんでチケットを用意すると、多少安い上に、かなりいいお店での食事(お店とメニューは限定)に使えるバウチャーがついてくるので、時間がある時は駅チカのホテルで朝食を食べるんですが、今回は時間が厳しかったので、駅でお弁当を購入しました。
本当は崎陽軒のシウマイ弁当が食べたかったんです。東海道新幹線っていったら崎陽軒だろ、って脳みそが思い込んでて。
ところが、朝早すぎてお店が開いてない…!!
探す時間もそれほどなかったので、とりあえず美味しいってわかってる商品として「えび千両ちらし」を購入。
この駅弁、おもしろいんです。一見卵焼きが敷いてあるだけなんですけど、実は。
中に筋目のコハダ、ウナギ、イカ、エビが敷いてあるんです。面白いですよね!
上にエビそぼろが乗ってるのも好きなポイント。
というわけで、美味しいお弁当を食べて、駅メモをテキトーに進めながら京都に到着!
まだ朝の8時台ですが油断できません。なぜなら、苔寺で使うはずの写経用の細筆、ガッツリ忘れてきました orz
一応間に合うタイミングで思い出したので、コンビニをハシゴして、一番筆っぽい商品をなんとか購入。このドタバタでだいぶ時間をロスしたため、苔寺行きを一台のがしてしまいました…。
しかも、よくわからなくてウロウロしてたら、どうやら個人で案内しているらしいおじいさんに「これの次だよ!」と教えていただきました。やさしい…!
というわけで、京都駅のターミナルの6番から「京都バス(73系統) 苔寺・鈴虫寺行き」に乗りこんで出発です。
苔寺まではバスで1時間ぐらいかかります。
出発時は人も少なく、道路も空いていてよかったのですが、渡月橋あたりに差し掛かると学生の集団やツアー客の集団が!
ツアー関係なく海外の人もたくさん居ます。みんな朝早いな…!
実は苔寺と鈴虫寺は、徒歩数分の距離なので、どちらに行くにしても同じバス停、要するに終点で降ります。
時刻は10:30。西芳寺の予約は13:00なので余裕はありますが、鈴虫寺でお守りを買うためにはご住職の説法を聞く必要があります。
慌てて石段を駆け上がって入山料を払うと、まだ席に空きがありました。
振る舞いのお茶と落雁を頂いていると、ご住職の説法が始まります。
本堂では三千匹ほどの鈴虫がすごい音量で鳴いていますが、これは前のご住職が、秋に鈴虫の声を聞きながら瞑想したらとても効果があった、ということで、それなら一年中鳴いていて貰ったら瞑想が捗る、と思いつき、30年近くかけて成功したそうです…。
……………。(ダイジョウブカナ)
それはそうと、こちらが有名なのは、鈴虫のせいだけではなく、「幸福地蔵」というわらじを履いたお地蔵様です。
お守りを持ってお願いすると、自宅まで願いを叶えに来てくださるとか。願いが叶ったら、お礼参りに来て感謝をするまでが作法だそうで、この日も半分近くがリピーターでした。
具体的なお作法はぜひご住職の説法をお聞き下さい。漫才風味で面白いですw
さて、終わって外に出ると11:00過ぎでした。
苔寺の後は上賀茂神社という、京都を横断するぐらいの遠距離を目指しているため、少し早いけど、参道の入り口にある柚之茶屋さんでとろろ蕎麦をいただきました。
一見わからなかったんですけど、ほんのり柚子風味で、美味しいお蕎麦でした。サービスのわらび餅もふわとろで美味しい! この後ほんとに余裕がなかったので、ここで食事しておいてよかったです。
食事が終わってもまだ時間があったので、サクっと松尾大社に参拝に行きました。googleさんによると片道10分ぐらいだから、約1時間なら行ける!
ところがですね。途中に月詠神社さまがありまして。ウッカリ参拝したんですよね。いやほら、通りかかったらごあいさつしたいじゃないですか。
こちら、平日のせいか、マイナーなせいか、参拝客が自分一人でした。松尾大社の摂社にあたるそうです。
後日検索したところ、チャボがいて突かれるそうなのですが…気配もありませんでした。夕方しかいないのかな?ちゃっかり御朱印をいただいて退散です。
そして松尾大社へ。寄り道したせいで思ったより時間がかかっており、慌てて境内に入りました。
門をくぐってすぐのところにいらっしゃる「幸運の撫で亀」を撫でながら、慌ただしく参拝して、御朱印を授けていただきます。本当はもっといろいろ見て回りたいところだけど、いかんせん時間がない…!
慌てすぎたせいか、おみくじが半凶でしたw 意味的には「満ち満ることを悦ぶは、世の人の情なれども、物事満れば欠くるの世のならいなればいかなる吉事ありとても、よろずの事に心を配り、身の分限を守り慎めとなり」だそうです。
謹んでいれば大丈夫ですっぽい内容で、凶とはいえ悪くはないかな、という感じ。
久しぶりに凶を引いたので、ごめんなさいと謝りながら西芳寺へ走りました。
おみくじの後でウッカリお漬物選んじゃいまして…。ここのお漬物、有名な「もり」さんの出店なんですけど、昔買っておいしかったんですよ。
先程、鈴虫寺で見かけた方々もかなりいらっしゃいます。30人ぐらいがなんとなく門の前で待っていました。
西芳寺への参拝は事前予約制になっていて、往復はがきで希望日を送ると、日付の確定したチケット的な参加証が届きます。後で気づいたのですが、一日一回しか開かないんですね…。
13時より少し遅れて僧侶の方がいらして、中に入る事ができました。この大きな門は結局開かず、参加証を確認しながら、脇の潜り戸からひとりずつ中に入ります。
まず本堂に通されて入山料3,000円を支払って、廊下でしばし待ちます。この間に御朱印の依頼や、トイレなど済ませておきました。
御朱印は両開きで描くので500円ということで、全部で3,500円、かかりました。
いよいよ本堂に入るのですが、御本尊様の左右に、ざっと100席ぐらい、写経用の席がセットされていました。
予約制で人数が把握されているため、遅れている人を待って、簡単なご挨拶の後、写経になります。よそのお寺では般若心経の事が多いのですが、こちらでは延命十句観音経でした。
実は墨と筆も用意されていて、せっかくだからと使ったのですが、めっちゃ書きにくい…(´・ω・`)
買った筆ペンを使えばよかったです。墨にこだわるなら、自分の小筆を持っていったほうがいいですね。
延命十句観音経はかなり短いお経です。このへんはもしかして、お庭目的のせいかな、と思いました。正座が無理な人用に椅子席が用意されていたり、めっちゃ観光客向けでしたし。
写経が終わってから2時間、お庭を散策することができます。
この日はだいぶ乾いていましたが、それでもかなり苔を堪能できました。
実は昔、一度参拝に来たんですが、その時は苔のメンテナンス中で、長期休業中だったんです。苔はすごくデリケートで、あまりに荒れたせいで現在の方式になったそうですが、正解だなあ、と思いました。
人数が限定されているので、比較的のんびり散策できますし。
今度は梅雨の時期に来たい…これだけ乾いててこの状態なんだから、湿気の多い時期なんてどれほど苔が…!
さて、外に出ると3時を過ぎていました。
ここから上賀茂神社に向かったのですが、googleさんがやらかしてくれまして。桂駅から阪急に乗って、大宮で降りると乗り継ぎのバスがある、という検索だったんですけども、バスがない。
夕方6時近くまでないw 新幹線出ちゃうwww
あわてて色々検索した結果、河原町から直通が出ているっぽい…。ただ、色々間違ったり確認したりしてて、どんどん残り時間が減ってしまう…。
なんとか直通バスには乗れたものの、到着まで一時間、と言う状態で悩んでいたら「北大路バスターミナルから早い」という検索結果が!
慌てて四条で乗り換えて、北大路に向かい、バスターミナルから上賀茂神社に!
ついた!!! 間に合った!!
実は途中で下鴨神社に行き先を変えたりして、いろいろ探したのですが、なんでか上賀茂神社に着きました。
昔迷って来た時もこうだったっけな…。
兎にも角にも慌てて参拝します。神馬は平日はいませんでした(´・ω・`)
慌てて参拝するとろくなことないですね。ここでも凶ですwww 松尾大社は結わえてご加護をお願いしたのですが、こちらのは戒めに持ち帰りました。
そして、せっかくなら下鴨神社に行きたい。乗り継ぎ間違えなければギリ行ける…多分!
…めっちゃ乗り間違えました _(:3」∠)_
散々確認しておいて違う方向のバスに。なんでやねん。
乗り換えて向かってももう閉まってる時間だし、そんなんしてたら完全に新幹線に間に合わないので、諦めて京都駅に方向転換し、無事にお土産購入の時間を残して、新幹線ホームにたどり着きました。
ああ、下鴨神社 _(:3」∠)_
JR東海のバウチャー、食事には変換できませんでしたが、実は京都駅構内のお土産屋さんで3,000円分の商品券として使えます。
駅弁も買えるお店で、お土産を多めに買いました。生八ツ橋サイコー!
下鴨神社に行けなかったのは残念でしたが、目的が祐気取り(500km以上西に行く)だったので、メインの目的はきちんと達成しました。
そういえば、帰宅してから気づいたんですが、このブログ名のとおり、私のハンドルが「電氣猫」なんですよ。
上賀茂神社って御祭神が「賀茂別雷大神」なんです。ご神徳には「電気産業守護」があります。
で、下鴨神社に行こうとして結果的に上賀茂神社にたどり着いたわけで、なにかこう「電氣なんだからこっち来とけ」みたいなご縁を感じました。
おみくじ凶でしたけどねw
上賀茂神社が息子、下鴨神社が祖父と母、という関係性なので、嫌われたわけじゃなさそうなんですよね。
いずれにせよ、迷ったり焦ってたりでまともに参拝できていないので、次は上賀茂神社・下鴨神社をメインの目的に来てもいいかな、と思いました。
私はなんでこう、伏見から貴船とか、苔寺から上賀茂神社とか、横断&縦断を選んじゃうんでしょうね…。もうちょっと落ち着いて観光に来たいものです。
次はぜひ泊まりで。
コメント
おひさしぶりです。お元気そうでなにより、今大阪なので京都に遊びに行こうと思いながら休日はあっという間に過ぎていきます。苔寺いきたいなぁ、参考になります。まずは哲学の道ってのがあるそうなのでそっちにチャレンジしようと思います。
お久しぶりです。
苔寺は苔の保護のためにだいぶ方法変わったので、わかりにくいですよね。
やっぱり梅雨の、暖かくて湿気の多い時期が良いと思います。乾燥しててもすごい見応えありましたし。
哲学の道もいいですね。
競争率激しそうですけど、ぜひ一番いいシーズンに行ってみてほしいです。